顔は身体よりも毛穴の皮脂腺が発達しています。常に、露出部分であるためメイクや紫外線の影響も受けやすいため、お肌のダメージを受けやすく、毛穴が目立ちやすくなってしまいます。毛穴から細菌が入ると、肌荒れやニキビの原因になります。毛穴の開きや黒ずみをキレイにすることは、美肌への第一歩になります。

過剰な皮脂によるものとお肌のたるみによるものがあります。皮脂の分泌量は思春期から増え始め、20代前半でピークになります。また、気温の変化や偏った食生活、不安定なホルモン、ストレスなど、さまざまな要因が重なって皮脂の分泌量が過剰になることがあります。適切な皮脂量であれば、問題ないのですが、この過剰な皮脂によって毛穴の出口が押し広げられてしまいます。新型ウイルスの影響によるマスク着用により皮脂量が増加することもあります。
この場合の治療法は、ハイドラフェイシャルアクアエラなどで毛穴のお掃除をするということと、生活スタイルの改善やビタミン摂取などで皮脂分泌の調整をするということが中心になってきます。 また、元々、毛穴は、丸い形をしています。お肌がたるむと、毛穴がタテに伸びて目立つようになります。たるみによる毛穴の開きは、しずくのような形が特徴です。皮膚を指でピッと引っ張ると毛穴が目立たなくなる場合は、たるみが原因の可能性があります。この場合の治療は、たるみ治療として、ライムライト（フォトブライト）、ピコフラクショナル、ダーマペン、ジェネシス、Newダブロ（HIFU）などが適応になります。

毛穴に古くなった角質と皮脂が混ざったものが詰まり、ポツポツ肌になります。睡眠不足や偏った食生活やストレスや喫煙によりお肌のターンオーバーサイクルが乱れ、角質が剥がれ落ちずに古い角質が残った状態になります。そこに過剰に分泌された皮脂が混ざり合い角栓ができます。また、毛穴には日々の洗顔で落としきれなかった汚れも加わります。この毛穴に詰まった角栓が酸化して黒くなり、目立つ毛穴の黒ずみになります。
この場合の治療法は、生活スタイルの改善で皮脂分泌を調整し、今の毛穴の汚れをハイドラフェイシャルアクアエラなどでキレイにすることが望ましいです。

同じ場所でニキビの再発を繰り返し、毛穴の構造が変化し、皮膚がでこぼこになってしまった状態です。クレーター肌とも呼ばれています。
【アイスピック型】アイスピックで刺したように見える小さな穴のようなへこみが目立つタイプです。
【ローリング型】直径5mm程度の深いへこみができるタイプでなだらかにへこんでおり、皮膚が波打っているようにも見えます。
【ボックスカー型】垂直に陥没し、クレーターの底が平らなタイプです。
いずれしろ、クレーターのようなニキビ跡に対しては、自然に治癒することは困難です。
マッサージピールでお肌のターンオーバーを促し、古い角質ごと剥がれ落ちさせ、ニキビ跡を目立たなくする方法や、ピコフラクショナルレーザーや、ダーマペン4、ライムライト（フォトブライト）、ジェネシスなどを使い、お肌の再生を促す治療がおすすめです。

顔にも産毛が生えています。この産毛が目立ち、毛穴の黒ずみとして見られることがあります。この場合は、顔の脱毛をする方法が最も適切になります。お顔の脱毛をするとお化粧のノリも改善します。
その他、毛穴の周りが色素沈着することがあり、これが毛穴の黒ずみとして見られることもあります。色素沈着の原因にもよりますが、ピコレーザーや、ライムライト（フォトブライト）、C-OPERAなどが適応になります。