毛嚢炎(毛包炎)とは?症状やできる原因、対処法を詳しく解説<医師監修>
- 2022.7.23
毛嚢炎(毛包炎)ができてしまうと、軽いかゆみや痛みをともなうこともあります。肌に赤いブツブツや白や黄色の膿を含むできものが表れたら、毛嚢炎を疑ってください。
とくに脱毛後の肌はデリケートなため、普段よりも毛嚢炎などの肌トラブルを引き起こしやすい状態です。毛嚢炎ができる原因について知り、きれいな肌をキープするために適切な対策をしましょう。
このコラムでは、毛嚢炎(毛包炎)の症状や原因、対策法について詳しく解説していきます。これから脱毛を始める予定の方や、肌が弱い方はぜひ参考にしてください。
目次
毛嚢炎(毛包炎)とは?
毛嚢炎は毛包炎ともいわれており、毛穴の奥にある毛根を包んでいる部分に起こる炎症のことです。
■毛嚢炎とはどんな症状?
カミソリ負けによる傷やひっかき傷などから、細菌が皮膚のなかに入り込むと炎症が起こります。「丘疹」(きゅうしん)と呼ばれる肌に赤いブツブツや「膿疱」(のうほう)と呼ばれる膿を含むできものが表れるのが主な特徴です。
軽いかゆみや痛みをともなうこともあり、放っておくと炎症が悪化して色素沈着が起こる可能性もあるでしょう。色素沈着は肌のターンオーバーを活性化させることで改善する場合もありますが、なかなか治らないケースも珍しくありません。
■毛嚢炎ができやすい部位
毛嚢炎ができやすいのは、以下の部位です。
- ・頭皮
- ・おしり
- ・首の後ろ
- ・太もも
- ・VIO付近 など
毛嚢炎を引き起こす原因となる細菌は、皮脂や高温多湿の場所を好みます。皮脂が多い頭皮や蒸れやすい首の後ろ、おしり、太もも、陰部付近で発症しやすい傾向があります。
■ニキビとの違いは?
症状や見た目はニキビと似ていますが、毛嚢炎は表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、ニキビはアクネ菌が原因で発症します。
なかには毛嚢炎をニキビと間違えて、ニキビ用の市販薬を使って炎症を抑えようとする方もいますが、効果を得られない場合も多いでしょう。毛嚢炎とニキビとでは原因となる菌が異なるため、それぞれの炎症にあわせた適切な処置が必要です。
毛嚢炎ができる原因は?
毛嚢炎を防ぐためには、発症する原因について知っておくことが大切です。
<毛嚢炎ができる原因>
- ・ムダ毛の自己処理によるダメージ
- ・医療脱毛によるダメージ
- ・肌のバリア機能の低下
頻繁にカミソリなどを使って自己処理している方や医療脱毛中の方、ストレスなどで肌のバリア機能が低下している方は、注意が必要です。
■ムダ毛の自己処理によるダメージ
毛嚢炎はムダ毛の自己処理によるダメージによって引き起こされます。
とくに肌を傷つけやすいカミソリや毛抜きを使って自己処理している方は、傷ついた部分から細菌が入り込むと毛嚢炎を起こしやすくなるため要注意です。
■医療脱毛によるダメージ
なかには医療脱毛によるダメージによって毛嚢炎ができてしまうケースもあります。
医療脱毛で用いられるレーザーを浴びた後の肌は熱を帯びており、普段よりもデリケートです。肌の保湿を怠ると乾燥しやすくなり、毛嚢炎を含む肌トラブルが起こりやすくなるでしょう。
しかし念入りな保湿で肌のうるおいが守られ、肌トラブルは回避できます。むしろ医療脱毛によって自己処理の機会が減るため、長期的にみれば毛嚢炎になるリスクを減らせるメリットもあるといえます。
■肌のバリア機能の低下
肌を守るバリア機能が低下すると、細菌など外敵の侵入を防ぎきれなくなり炎症を起こしやすくなります。肌のバリア機能は乾燥やストレス、食生活の乱れによって低下しますので、規則正しい生活を送り、化粧水や乳液、ボディクリームを使って肌を念入りに保湿することを心掛けましょう。
毛嚢炎がなかなか治らない・繰り返すときの対処法
毛嚢炎がなかなか治らない、または繰り返す場合にはこれらの対処法を試してください。
<毛嚢炎がなかなか治らない・繰り返すときの対処法>
- ・患部を触らない
- ・患部を避けて自己処理・脱毛施術をする
- ・皮膚を清潔に保ち、保湿を徹底する
- ・摩擦・紫外線などの刺激を避ける
- ・栄養バランスのとれた食生活を送る
- ・生活習慣を見直す
それぞれの対処法について、次項で詳しく解説していきます。
■患部を触らない
赤いブツブツができると気になって指で何度も触ってしまう方もいますが、炎症を広げないためにも、必要以上に患部を触らないことが重要です。
■患部を避けて自己処理・脱毛施術をする
自己処理や脱毛施術をする場合には、刺激を与えないためにも患部を避けて行います。
ただし炎症の範囲が広い場合には患部を避けることが難しくなるため、一時的に自己処理をやめるのも手段の一つでしょう。
■皮膚を清潔に保ち、保湿を徹底する
毛嚢炎ができた部分や周辺の皮膚を清潔に保ち、化粧水や乳液を使って保湿を徹底します。悪化を防ぐためにも、汗をかいたらシャワーを浴びて清潔なタオルで拭く、通気性のよい下着を身につけるなどして菌の増殖を抑えましょう。保湿で肌のバリア機能を補い、雑菌の刺激から患部を守ることも大切です。
症状が軽度であれば、1週間ほどで軽快するでしょう。
■摩擦・紫外線などの刺激を避ける
衣類による摩擦や紫外線などの刺激で炎症が悪化する可能性があります。毛嚢炎が悪化すると炎症が広がり「せつ」に、さらに悪化すると「よう」になり、強い痛みや発熱、体調不良をともなうでしょう。
炎症を広げないためには患部に衣類が擦れないよう、体のラインがわかるようなぴったりとした服装を避けて、ゆとりのあるデザインを選ぶことをおすすめします。帽子や日傘などを使い、紫外線を浴びないように注意しましょう。
■栄養バランスのとれた食生活を送る
肌のバリア機能は生活習慣の乱れによって低下します。肌のバリア機能を低下させないためにも、栄養バランスのとれた食生活を送りましょう。「仕事が忙しくてなかなか自炊ができない」という方は、サプリメントを活用するのも一つの手です。
■生活習慣を見直す
睡眠不足や過度なストレスなどは肌のバリア機能を低下させる原因になります。毛嚢炎がなかなか治らない・繰り返す場合には、基本的なことですが「早寝早起きをして夜更かしをしない」「ジョギングなどの適度な運動でストレスを解消する」など、生活習慣を見直しましょう。
毛嚢炎になったらまずは医療機関で受診しよう
毛嚢炎は患部を清潔に保つことで、1週間ほどで治っていくものです。しかし症状が悪化するようなら専門の医療機関を受診しましょう。
医療脱毛に通っている場合は、クリニックで相談します。脱毛後に肌トラブルが起こった場合には、医師が速やかに診察や適切な治療を行います。症状によって薬の処方も行われますので、気になる症状があればすぐにスタッフへ相談しましょう。
■毛嚢炎は市販薬で治せる?
毛嚢炎には、抗菌成分が配合されている市販薬を用いる方法もあります。ただし症状や部位によって使い分けが必要な場合もあり、間違えて使用すると炎症を広げてしまう可能性もあります。
自然に治っていかない場合には皮膚科医を受診して、最適な薬を処方してもらうことをおすすめします。
まとめ
肌トラブルの一種である毛嚢炎について、症状や原因、対処法をご紹介しました。
毛嚢炎は患部を清潔に保つことで自然と治っていきますが、なかには悪化する場合もあります。症状が広がると強い痛みや発熱をともなうケースもあるため、注意しましょう。
医療脱毛クリニック「まゆりなclinic名古屋栄」では、万が一脱毛による肌トラブルが発生した場合に、専門医が適切な診療・薬の処方を行っています。肌トラブルが起こった際のお薬代などアフターケア代は0円ですので、気になる症状があれば速やかにご相談ください。
また数多くの脱毛機の使用経験がある院長が選んだ2種類の脱毛機を導入しておりますので、患者様の肌状況にあわせて照射できます。これから脱毛を始める予定の方は、肌が弱い方や敏感肌の方にも安心してご利用いただける「まゆりなclinic名古屋栄」をぜひご利用ください。
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