埋没毛をどうにかしてほしい!〈医師監修〉
- 2022.8.22
目次
埋没毛について
皮膚の中に毛が埋もれているのを自分のお肌で発見したことはないでしょうか。
もしあれば、それを「埋没毛」または「埋もれ毛」と呼びます。脇やデリケートゾーンに多いと言われています。
いつの間にかになってしまったという方もいらっしゃると思いますが、埋没毛にも原因があります。今回はその原因と予防法について解説します。放置しておくと、毛嚢炎などの原因になる場合があり、適切に対処する必要があります。はじめから埋没毛になっている場合は少なく、ムダ毛の自己処理の方法が間違っていたりすると、なりやすくなります。
埋没毛になりやすい部分
脇やデリケートゾーン、二の腕、肘、膝はなりやすいです。おそらく自己処理をすることが多いからと考えられます。
埋没毛の原因
◆埋没毛の原因① カミソリ
カミソリでムダ毛を剃毛すると、毛先が刃物のように鋭利になります。鋭利になると、近くの皮膚にのめりこみやすくなり、そのまま皮下に潜りこんでしまい埋没毛になります。
◆埋没毛の原因② 毛抜きでムダ毛を抜く
毛抜きを使用すると、勢いよく抜きますよね。その勢いで毛の周囲の組織が破壊され、次に生えてきた毛が、ぐちゃぐちゃの状態の部分にのめりこみ埋没毛になってしまいます。またダメージにより表皮が厚くなり、これものめりこみやすくなる原因になります。
◆埋没毛の原因③ 肌の乾燥
肌が乾燥していると、ターンオーバーが遅くなります。遅くなると表皮が厚くなります。そこに、埋没してしまう場合があります。
埋没毛の予防法
◆埋没毛の予防法①カミソリではなく電気シェーバーを使用する。
カミソリは表皮を傷付けることもあり、ダメージを生じ、角層が厚くなり、埋没毛の原因になります。
電気シェーバーはあまり表皮を傷付けることはないので、埋没毛にはなりにくくなります。
◆埋没毛の予防法②保湿
保湿して、表皮を柔らかく保つことは重要です。乾燥すると、皮膚トラブルを生じ、角層が厚くなり、埋没毛になりやすくなります。
◆埋没毛の予防法③医療脱毛
カミソリなどでムダ毛処理を自身でし続けることは皮膚に良くないので、そういう方は、早めに脱毛した方がいいです。脱毛してしまえば埋没毛になり得ません。
対処法:皮膚科で処理
皮膚科で処理ができます。小さく切開し、毛をほじくりだして取り出すことができます。
まとめ
埋没毛は時々相談を受けます。ちなみに普通に医療脱毛はできます。その後、自然と消失する場合もあります。どうしても埋没毛を取りたい場合は、外科的な小手術で除去できますのでご相談下さい。