医療脱毛前後の保湿の重要性<医師監修>
- 2022.6.23
脱毛前後は肌の乾燥によるトラブルを予防するため、しっかりと肌を保湿することが大切です。
保湿は肌に潤いを与えるだけではなく、肌を強くする役割があります。脱毛後の肌は光やレーザーによる熱のダメージで非常に乾燥しやすく敏感な状態です。肌をいたわるために保湿が大変重要です。また、脱毛前の保湿は肌を強くし、肌のバリア機能が正常化し結果として脱毛効果を上げたり、施術時の痛みや負担を軽減したり、肌トラブルを予防する効果があります。
目次
なぜ脱毛前後に保湿が必要なのか?
肌が乾燥している状態では脱毛の施術を受けると肌への負担が大きくなり、レーザーなどの照射時の痛みも強くなります。脱毛施術の負担や痛みを軽減するために脱毛前の保湿が大切です。脱毛後の肌は光やレーザーによる熱ダメージでとくに数日間は乾燥した状態が続きます。乾燥しているとバリア機能が低下し、ちょっとした刺激で赤みやかゆみなどが起こります。脱毛後の保湿は乾燥による肌トラブルを軽減するためにも必要です。
なぜ保湿することで脱毛効果を上げられるのか?
肌が乾燥した状態が続くと皮膚が硬くなり、毛が抜けにくくなったり、生えてきた毛が角質に埋もれる埋没毛になったり、その影響で脱毛効果が落ちることがあります。脱毛期間中にしっかりと保湿することで肌の状態を改善し皮膚を柔らかくし毛周期のサイクルを整えることで脱毛効果を高めることができます。また、潤いのある肌にレーザーを照射すると毛根までまっすぐレーザーが届きます。保湿は脱毛による肌への負担や照射時の痛みも軽減します。ただ、脱毛直前の保湿は保湿剤が毛穴に入り込みレーザーが毛根まで届かず妨げの原因になるため1日前くらいを目安に行うよう注意しましょう。
保湿をしないと起こるトラブル
乾燥した肌はバリア機能が弱っているため、ちょっとした刺激にも反応して赤みがでます。ピリピリとした痛みや肌がほてった状態が続いたり、肌に赤みが残ったり、肌がカサカサになって粉を吹いてしまったりします。脱毛前後に保湿をせず乾燥状態が続くと肌の水分量が減ってしまい肌の老化を進め小ジワやくすみ、シミの原因にもなります。乾燥した肌はメラニンに反応しやすくターンオーバーが遅れ色素沈着の治りが遅くなることもあります。さらには脱毛痕の治りが遅くなり、肌そのものが乾燥肌や敏感肌になってしまうこともあります。
脱毛前後の保湿方法
顔
顔は他の部位に比べて皮膚が薄く、皮膚に保つ水分量が少なく水分補給をしてもすぐ水分がなくなるため非常に乾燥しやすい部位です。化粧水は時間をかけて丁寧に重ね付けしたり、手のひら全体で顔を覆うようになじませたりと、より入念な保湿が必要です。とくに産毛を脱毛した顔はとてもデリケートです。なるべく刺激を与えないよう洗顔の時はゴシゴシこすらずたっぷりの泡で優しく撫でるように洗い、化粧水やローションで十分な水分を与えた後、乳液やクリームなどの油分で蓋をして蒸発を防ぐよる保湿するとよりしっとりします。
ボディ
ボディは肌と服がこすれて常にダメージを受けやすい状態です。脱毛直後はとくに肌が敏感になっているため、当日はシャワーのみがおすすめです。入る時はぬるめのお湯を使ってタオルなどではこすらず、ボディソープをしっかり泡立て手のひらで優しく洗いましょう。ボディの保湿は全身用のボディクリームやボディローションなどを使い、脱毛をした部位はすべて十分に保湿するようにしましょう。肌触りの良い素材の服を着ることも大切です。
デリケートゾーン(VIO)
デリケートゾーン(VIO)は他の部位に比べてムダ毛が太く肌へのダメージも大きく乾燥しやすい部位の一つです。顔の肌以上に敏感でデリケートです。脱毛後は痛みを感じやすく下着のこすれや締め付けなどが刺激になってしまいます。デリケートゾーンは汗をかきやすく蒸れやすいため、ぬるめのシャワーで清潔に保ち、丁寧に優しく水分を拭き取ってからアルコールフリーなどの刺激の少ない敏感肌用のローションや柔らかいクリームなどでしっかり保湿しましょう。油分が多い乳液やクリームは酸化して炎症が起こる可能性があるため少なめに塗ることが大切です。
脱毛後、保湿以外で気をつけておきたいポイント
運動、飲酒、入浴は控える
体温が上がると施術した部位が炎症を引き起こす可能性があるため、体温上昇につながる行動は控えましょう。運動は体温上昇とともに汗をかくことで肌トラブルのリスクを高め、汗に混じった雑菌が毛穴から入り込んで化膿する可能性もあります。お酒はアルコールを体内で分解する際に熱が発生し体温が上がり血行も良くなるためかゆみや炎症の引き金になります。脱毛前日当日の飲酒は控えましょう。脱毛当日、入浴は避けぬるめのシャワーのみで済ませましょう。脱毛後の火照りが収まらない場合は冷やしタオルや冷たくしすぎない程度の保冷剤などで脱毛部位を冷やと沈静化するとよいでしょう。また、サウナやマッサージ、エステなども控え、肌を休めましょう。
肌への摩擦や刺激を避ける
脱毛後1~2日の肌はとてもデリケートな状態です。少しの刺激で赤みやかゆみなどが起こるため体を洗う時はボディソープを十分に泡立てて優しく洗いましょう。お風呂上りも柔らかいタオルでそっと押し当てて水気を拭き取りましょう。とくに赤みや炎症を起こしている場合は、ゆったりとした服や下着を選びましょう。
電気シェーバー以外の自己処理は控える
肌を痛める原因となるため、カミソリヤや毛抜き、脱色剤、除毛クリーム、ワックスなどでの自己処理は避けましょう。肌への負担が少ない電気シェーバーの使用をおすすめします。ただ、脱毛後2~3週間は自己処理自体も避けましょう。
日焼けを避ける
とくに脱毛後は肌に軽い炎症を起こしています。脱毛後は肌が極めて敏感な状態のため、わずかな紫外線でも極端に日焼けをしてしまうことがあります。強い紫外線を浴びて施術部位が日焼けすると肌トラブルや炎症を起こすこともあります。帽子や日傘などを使用して保湿効果のある日焼け止めクリームを塗るなど紫外線対策を徹底しましょう。
脱毛前後の予防接種は避ける
脱毛後の刺激を受けやすい敏感な肌に予防接種を打つと肌トラブルにつながる可能性があります。とくに炎症や赤みが出ている場合は、予防接種後に発熱や炎症の悪化を引き起こすリスクが高くなります。予防接種を受けた直後の脱毛も体調不良につながる可能性があるため注意が必要です。クリニックによって対応は異なりますが、予防接種前後の1週間程度は脱毛施術を控えることをおすすめします。
まとめ
脱毛前後の保湿ケアは、肌トラブル防止のために欠かせません。脱毛の効果を上げるためにも日頃からしっかりと保湿ケアをするように心がけましょう。
まゆりなclinic名古屋栄では、ヒト脂肪幹細胞配合とレチノールを配合した脱毛前後の肌の保湿に最適な高保湿の全身用ボディローションのレチノステムMDなど各種ドクターズコスメを取り揃えています。肌診断をもとに肌の状態などに合わせてドクターズコスメをお選びいただけます。肌のお悩みなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
万が一施術で肌トラブルが起こった場合も無料で診察し、迅速に対応・治療、お薬が必要であれば処方いたします。ご安心してお越しください。