ヒアルロン酸をお考えの初めて方へ <医師監修>
- 2022.4.30
目次
【ヒアルロン酸って?】
どのヒアルロン酸をどれぐらいの量入れればいいのか分からない方にお答えします。
ヒアルロン酸は入れたいけど、どんな種類があるか分からない、どれだけ入れるもんなの?という質問が最近たくさんあるので、ここで分かりやすくご説明いたします。
簡単にいうと、いろいろな名前のヒアルロン酸がありますが、違いは硬さです。
そして一般的に硬さが硬いほど、持続時間も長いです。やわらかいものほど持続時間は短いです。
【ヒアルロン酸の種類】
まゆりなclinicでは、信頼がおけるアラガン社のジュビダームシリーズのみを使用しております。
硬いものから順に、
ボラックス
↓
ボリューマ
↓
ボリフト
↓
ボルベラ
↓
ボライト
となっております。
順に説明していきますね。
ボラックス
一番硬いヒアルロン酸です。フェイスラインや、鼻、顎の形成に使用されます。
形だけではなく、下顔面のリフトアップにも有効です。次のボリューマでも同様のことができますが、ボラックスのほうがよりシャープな仕上がりになります。
持続期間は、18か月以上と言われております。
通常の使用量:
フェイスライン:1~2cc、鼻:~1cc、顎:1cc程度
ボリューマ
ボラックスより、やわらかくボリフトより硬い製剤です。用途としては、頬のボリュームアップやリフトアップ、丸い額の形成などです。
加齢により、頬のボリュームが減り、若々しさが失われるところにヒアルロン酸を入れることで、見た目の若返りが期待できます。またこめかみの上部やこめかみ、頬骨の周辺に入れることで、中顔面や下顔面のリフトアップもできます。ほうれい線を治すときに、上顔面から中顔面を引っ張り上げるようにリフトアップしたほうがいいと考えられております。ほうれい線のみにヒアルロン酸を入れる場合もありますが、下顔面のみの若返りのみでは違和感が出る場合もありますので、トータルで若返りをしたほうがいいです。
ちなみにほうれい線には、次のボリフトがおすすめです。
持続期間は、1~2年程度です。
通常の使用量
額:3~5cc、頬:両側で2cc程度、こめかみ:両側で2cc程度、頬骨:両側で1cc程度
ボリフト
ある程度の硬さとなじみの良さを兼ね備えたヒアルロン酸です。
ほうれい線やマリオネットラインには、必ずこれを使います。
その他、こけてしまった頬にも適しています。
持続期間は1~2年程度です。
通常の使用量
ほうれい線:両側で2~3cc程度、マリオネットライン:両側で1~2cc程度、頬:両側で3~4cc程度
ボルベラ
ボルベラは非常にやわらかく組織になじみやすいヒアルロン酸です。口唇や涙袋の形成に使われることが多いです。
やわらかくてもしっかり形が出来上がります。持続期間は1年~1年半程度です。
通常の使用量
涙袋:両側で~1cc、口唇:上下で1cc程度
ボライト
ジュビダームシリーズの中では最も柔らかいヒアルロン酸です。
使用用途は特殊で、「肌質改善」を目的にしております。
約9カ月間の皮膚の保水性の改善や肌の潤いやハリツヤ、小ジワの改善がなど期待できます。
持続時間:約9カ月
通常の使用量:両頬で2cc程度
【まとめ】
ヒアルロン酸は目的や用途に応じて硬さが違うものを使用しなくてはなりません。
そして入れる場所を適切にしないと、しっかり形成できなかったり、形が崩れてしまう場合もあります。また実績があるクリニックを選ぶ必要もあります。
監修:まゆりなclinic名古屋栄 院長 加藤成貴