タトゥーが入っていても脱毛はできる?<医師監修>
- 2022.7.25
タトゥーを入れる理由は人それぞれですが、ファッション感覚や自己表現、また宗教的な理由などがあります。日本でもファッション感覚でタトゥーを楽しむ方が増えています。タトゥーが入っているとプールや温泉施設、スポーツジムなどへの出入りが規制されています。脱毛施術を行うサロンや医療機関などでのタトゥーが入っている方の出入りの規制について気になっている方もいらっしゃるかと思います。脱毛施術を行うサロンや医療機関でも稀にタトゥーが入っている方の利用そのものをお断りしている場合もありますが、ほとんどは利用できます。タトゥーが入っている方でも脱毛施術は可能ですが、タトゥーが入っている部分やその周辺は避けてレーザーや光の照射を行います。 タトゥーを入れると発毛組織が傷ついて、そこから毛が生えてこないのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、タトゥーは表皮の下の真皮にインクを入れ、ムダ毛は真皮のさらに下の皮下組織から生えています。タトゥーによって毛の発毛組織まで破壊されることはなく、ムダ毛が生えてくる可能性はあります。タトゥーがある方への脱毛施術は危険やリスクが大きいため、脱毛とタトゥーを入れることをお考えの方は、脱毛を先にしておくことが良いでしょう。
目次
タトゥーが入っている部分やその周辺にレーザーや光脱毛ができない理由
火傷の危険性が高い
タトゥーが入っている部分とその周辺に照射すると火傷の危険性があります。施術時、黒いメラニン色素に反応するレーザーや光を照射し毛乳頭にダメージを与えて脱毛します。温度は、光で60~70℃、レーザーで200℃以上になります。タトゥーは表皮にインクを入れるだけだとターンオーバーによって短期間で消えてしまいます。そのため、真皮にタトゥーのインクを入れます。脱毛の標的である毛乳頭は表皮よりも更に深い皮下組織にもあります。タトゥーが入っている部分にレーザーや光を照射すると、メラニン色素と同様にタトゥーのインクに反応してしまい、毛乳頭にダメージを与える前にタトゥー部分に熱が伝わり高温の熱が発生して強く反応してしまい、肌にダメージを与えるだけでなく火傷や水ぶくれといった危険性があります。誤ってタトゥー部分に照射してしまった場合、色素沈着を起こし、今後タトゥーを除去しようとした時に消えにくくなるリスクがあるため注意が必要です。
タトゥーが変色してしまう恐れ
タトゥー部分にレーザーや光を直接照射すると熱によって変色したり、タトゥーのインクの亜鉛や鉄などの金属成分と反応して大火傷などのトラブルが起こったり、火傷の影響でタトゥー部分にかさぶたができそれが剥がれ落ちた時に色が抜けてしまったり、色が薄くなったり、タトゥーのデザインに影響を与えてしまう恐れがあります。まゆりなclinic名古屋栄ではタトゥーが入っている部分をテープで保護したり、タトゥー部分を避けたりしてレーザーを照射しています。
脱毛が原因でタトゥーにトラブルが起こった場合の対処法
脱毛施術でタトゥーの変色や消失が起きた場合、デザイン全体にその範囲が及ぶということはなく、タトゥーの一部が欠けたり、色が変わったりする程度です。タトゥーに関してはタトゥーを入れたお店へ、肌トラブルに関しては脱毛を行ったクリニックへ相談に行きましょう。まゆりなclinic名古屋栄では、万が一肌トラブルが起こった場合でも無料で診察し、迅速に適切な対応を行っています。
タトゥーがある部分を脱毛する方法
タトゥーがある部分への脱毛はどうしてもリスクが高くなります。タトゥーに影響の出ないよう脱毛する方法は除毛も含め3つあります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛はレーザー脱毛の登場までは主流の方法でした。電気が流れる極細の針を毛穴一つ一つに挿入し刺した針に一瞬微弱な電気や高周波を流すことで毛根の細胞を焼き尽くしダメージを与え破壊する方法です。ニードル脱毛はメラニン色素に反応しないためタトゥーがある部分でも脱毛施術できます。また、毛を作る毛乳頭と毛を生やす司令塔の役目のバルジ領域を同時に破壊するため脱毛施術の中でも1回で確実に永久脱毛が可能な方法です。白髪や日焼けした肌、黒子の毛、タトゥー部分でも脱毛が可能です。ただ、料金が高額だったり、針を刺したり電流を流す際に激痛があったり、肌トラブルを起こす危険性が高かったり、毛穴1つずつに施術を行うため1分間に5~10本程度しか脱毛できず広範囲の脱毛の場合は時間がかなりかかります。タトゥーのない広範囲は光やレーザー脱毛を行い、タトゥーがある部分のピンポイントだけニードル脱毛をするという方法もあります。
ブラジリアンワックス
ブラジリアンワックスは肌の色なども問わないため海外でも行う人が多く、脱毛したい部分に特殊なワックスを薄く塗って、数分待って乾かしてからワックスと一緒に一気に毛を剥がし取る方法です。根元から毛を抜くことができ剥がした後は古い角質も取れツルツルの状態にできます。毛根にダメージを与える永久脱毛ではないため、毛が生えなくなったり薄くなったりすることはありません。2~3週間後には再び毛が生えてくるため定期的に繰り返し行う必要があります。毛を1cm以上伸ばさないと使用できなかったり、ワックスを剥がす際に強い痛みがあったり、肌への負担が大きいです。ワックスを剥がした直後はヒリヒリとして痛みや赤みを帯びることもあります。
シェービング
シェービングはタトゥーの上に生えてきた毛を電気シェーバーやカミソリで剃る方法です。毛を一定の長さまで伸ばす必要もないため、いつでもすぐに除毛ができます。
どんな脱毛施術でも脱毛前後はスキンケアを入念に
どんな脱毛施術でも肌に負担がかかります。タトゥーの有無に関わらず、脱毛前後には保湿ケアで肌を労わりましょう。肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、様々な肌トラブルを起こします。痛みにも敏感に感じやすくなるため、年中保湿ケアを行いましょう。
タトゥーのある部分も脱毛したい場合は併用がおすすめ
タトゥーが小さい場合はタトゥー以外の部分をレーザー脱毛で施術し、タトゥーが大きなデザインであれば、強い痛みを伴いますが、ニードル脱毛だけにしておくと良いでしょう。そしてタトゥー付近はニードル脱毛で脱毛することで、脱毛本数や施術範囲が狭くなるため費用を抑えることができます。
まとめ
まゆりなclinic名古屋栄では、タトゥー部分の施術などどこまで脱毛できるかなどといった疑問やお悩み、不安な点など初めての方でも安心して気軽にご相談いただけるよう無料でカウンセリングを行っています。