脱毛とワキガの関係とは?<医師監修>
- 2022.6.17
目次
ワキガの症状とニオイの原因
ワキガって?
ワキガは医療名称で「腋臭症」「臭汗症」と言います。
汗に関する症状であり、アポクリン汗腺という汗の出る管から分泌される汗によってワキからツーンとした強いニオイを発生するのが特徴です。
アポクリン汗腺から分泌される汗には老廃物やタンパク質や脂質等の有機酸が含まれており、それが腋に存在する常在菌により分解されることで、あの独特の嫌なニオイが発生するのです。
汗腺は「アポクリン腺」「エクリン腺」の2種類
汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類あります。
暑いときや運動時にかく汗は、「エクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌されます。
それに対し、緊張している時に多くなる汗は、「アポクリン腺」から分泌されます。
なお、エクリン汗腺が体全体の表皮に見られる汗腺でサラサラとした汗がでるが特徴です。
に対し、アポクリン汗腺は、腋や乳首、陰部といった特定の部位の毛包内にのみ存在します。
つまり、アポクリン汗腺の数は毛の量と関係があり、重症のワキガの人は腋毛の量が多いケースがほとんどなのです。
ワキガを発症する主な原因
ワキガの原因であるアポクリン腺の数は、生まれつきのもので遺伝によって引き継がれた体質の場合が多いといえます。
日本人ではおよそ10%~15%、約10人に1人の割合でワキガ体質ということになります。
ワキガになる人とそうでない人とでは、どんな違いがあるのでしょうか?ここからは、ワキガを発症する主な原因を見ていきます。
遺伝
ニオイの強さは、アポクリン汗腺の数や性質によって決まります。ワキガの人は、アポクリン汗腺が大きく活動的で、数が多いことが知られています。
アポクリン腺の数に限らず、汗腺の数は遺伝の影響が多く、生まれたときから決まっていると言われております。
成長などに伴って汗腺の数が増えることはありませんし、レーザーなどで脱毛を行ってもアポクリン汗腺の数が減ることもありません。
以上のことから、ワキガ体質なのか否かは生まれつき決まっているといわれることが多いのです。
性ホルモンの作用
思春期までにワキガの症状が見られないのはこのためです。
生まれた時からアポクリン腺はありますが、性ホルモンが活発に働き始めることによってアポクリン腺の働きも活発にする作用があります。
また、妊娠・出産・月経などの期間は、一時的にワキガの症状が出る場合があります。
生活習慣の乱れ
野菜や魚をほとんど摂らないなど食生活が乱れていたり、肉類などの高カロリー・高脂肪を多く摂りがちなどでワキガに鳴る可能性があります。
牛乳やバターなど、乳脂肪分が豊富に含まれるものも該当します。
また、アルコールやニコチンには汗腺を刺激する作用があります。
ワキガ体質ではなくてもアルコールやニコチン自体が強いニオイ成分でもあるので、体臭がきつくなる原因になります。
ストレスがかかると交感神経が優位に働きます。すると暑くもないのに汗をかいてしまったりすることになります。
これを精神性発汗といい、ニオイを抑える上で大敵です。ストレスを溜め込まないように
このような生活習慣の乱れもアポクリン腺が刺激されて活動が活発になってしまい ワキガの症状があらわれます。
また、適度な運動をしてこまめに汗をかくことは老廃物の排出を促すことができます。
老廃物は細菌の繁殖にも関与しています。
適度な運動をして、老廃物が減れば、ストレス発散にもつながりますし、ワキガの独特なニオイも軽減できると考えられます。
ワキガと脱毛の関係は?
医療レーザー脱毛ではワキガの原因となるアポクリン汗腺を破壊できないため、ワキガの根本的な治療はできないといわれています。
しかし、ワキガが予防できたり、症状が緩和できたりします。
なぜ脱毛がワキガの予防・緩和につながるのかご紹介いたします。
ワキガとワキ毛は密接な関係にあります。
ワキの衛生面を整える
ワキ毛が生えた状態だと、ニオイの原因となる汗や皮脂が溜まりやすくなってしまいます。
ワキ脱毛をすることによって、ワキを衛生的に保ちやすく、アポクリン腺の機能が低下すると言われています。
脱毛によって、衛生状態が良くなることによって蒸れにくくなり、においの元となる常在菌が増えにくくなり、
ニオイを予防出来ます。
剃毛による自己処理の手間が軽減する
ワキ毛の自己処理を行うと肌が刺激されると同時にアポクリン腺も刺激されニオイの元となる汗が出やすくなります。
ワキに毛がない方がアポクリン腺から汗が出ていても常在菌は増えにくいのですが
自己処理を頻繁にしていたら結局アポクリン腺が刺激されてワキガ特有の嫌なニオイが生じてしまうのです。
アポクリン汗腺にダメージを与える
ニオイの元となるアポクリン汗腺は毛穴に沿って多く存在しています。
脱毛の高熱によりアポクリン腺にダメージを与えニオイは軽減されるでしょう。
エステなどで主流のエステ脱毛より医療のレーザー脱毛の方がより高熱のダメージを毛根に与えるので
アポクリン腺から出る汗も軽減されるでしょう。
これってワキガ?セルフチェック法
ワキガには明確な基準がありません。
ニオイというのは曖昧な材料で、なかなか自分でワキガだと自覚症状がある人は少ないと思います。
今回は、セルフチェック方法をご紹介したいと思います。
・耳垢が湿っていて、ベタベタしていて、耳毛が多く生えている
・家族にワキガの方がいる
・衣類のワキの下が黄ばみやすい
・他人から体臭を指摘されたことがある
・自分でもワキのにおいがあることに自覚がある
・肉類・高脂肪食・乳製品などを好んでよく食べる
・お酒をよく飲む
・タバコの喫煙量が多い
上記のチェックに当てはまりご自身でニオイが気なる方は、脱毛に踏み切ってみたりボトックス注入など一度治療のご相談をしてみると良いかもしれません。
当院でも、行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
ワキガの一般的な対処法
・制汗剤・殺菌剤などを使用する
汗の分泌を抑えてくれる制汗剤を使用したり、細菌の増殖を抑える殺菌剤をワキに塗布することで一時的に
ニオイや汗を抑えることができます
・こまめにワキの汗を拭きとる
こまめにワキ汗を拭きとることで 細菌繁殖が防げてワキガのニオイを抑えられます。
市販で売っている汗拭きシートには雑菌剤も塗布されているのも見かけますよね。
・ワキ毛を自己処理する
ワキに毛が生えている状態だと、細菌の繁殖が活発になります。ニオイが気になるなら処理をしておくのがおすすめです。
脱毛してワキのニオイ対策
ワキガの根本的な治療は、手術・ボトックス注入・レーザー治療などがメインになっております。
しかし、皮脂や汗が付着してニオイの原因になりやすいワキ毛の脱毛をすることでワキから発生する嫌なニオイを対策することが可能です。
ワキのニオイ対策をしたい方、カミソリなどの自己処理によるお肌への負担を軽減したい方は、ワキの脱毛をするのをおすすめします。
ワキ脱毛をすることで、自己処理が楽になるとともに、ワキガの嫌なニオイを改善することが可能です。
と同時に、ワキだけに限らずレーザー脱毛を行うと線維芽細胞を活性化させて美肌効果もj期待できます。
ワキのニオイに悩んでいらっしゃる方、手術までになると、敷居が高く少し気が引けてしまうなー。という方には
是非レーザー脱毛をお勧めいたします。
当院、脱毛に関しても無料カウンセリングを行っております。
お気軽にお問い合わせください。