シミとそばかすの違いはなに?紫外線が原因?予防策も徹底解説します!
- 2022.9.25
目次
シミとそばかすの違いとは?
鏡を見るたびに気になってしまうシミやそばかす。
「これ以上増えたり濃くなったりしたら、どうしよう!!」と考えると、気分も落ちてしまいますよねぇ。
シミ・そばかすの予防対策は思い立ったら今すぐ始めるのが肝心です。
今回は、シミそばかすの特徴・原因や予防策などをご紹介します。
シミとそばかすは、同じシミの一種ですが、実は発生原因が異なります。
シミは紫外線が主な原因で起きる肌トラブルですが、そばかすは遺伝的要因が多いものとされます。
要するに、一般的に同じシミであっても別物として認識されます。
まずは、シミとそばかすの原因について詳しく解説していきます。
シミ
シミにはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因も異なります。
◆ 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
シミの中では比較的多く見られるのがこのタイプです。直径数mm~数cmくらいの大きさで、円状の形が特徴。紫外線に当たりやすい、ほお骨の上や手の甲、腕や肩などに多く見られます。
40代以降に現れることが多いシミですが、紫外線を長年浴び続けてきた人ほどできやすいため、年齢を問わず紫外線対策は欠かせません。
また紫外線を浴びると、さらにシミが増えたり濃くなったりします。
◆肝斑(かんぱん)
肝斑は30~40歳代で発症し、症状が見られるのは50歳代後半までです。
個人差はありますが、閉経とともに薄くなったり消滅したりする傾向にあります。
妊娠や出産、低用量ピルや経口避妊薬、更年期の始まりが発症を促進したり肝斑を悪化させたりすることから女性ホルモンのバランスの乱れなどが影響していると考えられています。
ストレスでホルモンバランスが乱れることも一因です。
肝斑は頬骨辺りや額、口の周辺などにシミが左右対称に現れるという大きな特徴を持っています。
輪郭がはっきりしない薄い褐色で広い範囲にもやっと広がっているなどの特徴があります。シミに悩む女性の3人に1人の36%が肝斑の疑いがあると言われています。
女性ホルモンが主な原因と考えられている肝斑ですが、摩擦が原因で肌のバリアが破壊され肝斑が悪化することもあるためメイク落としやスキンケアをする際も肌に負担をかけないよう摩擦には十分気をつけましょう。肝斑は圧倒的に女性に多いシミですが、ごく稀に男性にもできる場合があります。
そばかす
顔に小さな斑点が広がる「そばかす」は、遺伝的な要因で発生するシミと言われています。
雀の卵殻に似ているため正式には雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。
早い方だと3歳または、5~6歳くらいにでき始める方が多いです。
直径3~5mmの細かい茶色いシミが頬や鼻のあたりで散らばるようにできた状態を指します。
そばかすもメラニンが肌に沈着することが原因でおきますが、そばかすは遺伝的な要素が大きいといわれています。
そのため、そばかすは薄くしたり目立たせなくするのが難しいです。
もともとそばかすのある方は、色白や皮膚の薄い方が多く、メラニンの影響を受けやすい体質です。
そのため強い紫外線を浴びると、そばかすが濃くなることがあります。
なので、そばかすのある方は、より丁寧に紫外線対策を行うことをオススメします。
自分の肌環境を守りつつ、日々のお手入れを地道に継続していくことで、すこやかでいきいきとした肌への近道となります。
シミ・そばかすの生成を抑える方法
◆年中365日紫外線対策実施
どんな種類のシミもそばかすも、さらに紫外線を浴び続けると悪化してしまいます。
主に肌に影響を及ぼす紫外線には「UV-A(生活紫外線)」と「UV-B(レジャー紫外線)」があります。
【UV-A】
日常生活で特に気にしていただきたいのは【UV-A】です。
上の表を参照にしてください。
主に肌に影響を及ぼす紫外線には「UV-A」と「UV-B」があります。
UV-Aは、生活紫外線で雲や窓ガラスなども通り抜けてしまうため、室内にいる時や曇りの日など、日常で気づかぬうちに浴びてしまいがちな紫外線です。
真皮を破壊し、シワやたるみの原因になってしまいます。日焼け止めのPAが防御してくれます。
UV-Aのピークは、4月から9月まで続き、UV-Bに比べて冬場の減少がなく、うっかり日焼けの原因になってしまいます。 また、肌を黒くするだけではありません。
真皮内のコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、シミだけでなくシワやたるみの原因にもなります。
【UVB】
「UV-B」は肌の表面に強く作用する紫外線であります。
紫外線の強い時期に大量に浴びると、やけどをしたように肌を赤く炎症させ、乾燥の原因にもなります。
晴れた日のUV-B紫外線は、春から夏にかけて強くなり、6・7月には冬の4倍以上になります。
季節や天気によって照射量の変動はありますが、紫外線が降り注がない日は一年通して一日もありません。
洗濯物を干す時や近所のコンビニに行く時など、ちょっとした外出でも日焼け止めを使用して、紫外線から肌を守りましょう。
◆肌のターンオーバーをスムーズにすること
約6週間に一度のサイクルで行われるターンオーバーによって、垢とともに過剰に生成されたメラニンは、排出されていきます。
年齢を重ねるとサイクルは遅くなっていきますが、加齢以外にも以下のような要因によっても遅くなってしまいます。
・質のいい睡眠が取れていない
シミやそばかすに悩まないすこやかな肌を保つには、ぐっすりと眠ることが大切です。
質の良い睡眠を取ることで、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されます。
ターンオーバーの乱れは、メラニンが排出されず蓄積してしまう原因になってしまいます。思い当たることがある人は見直していきましょう。
・ダイエットや過度な食事制限のよる栄養不足
・紫外線対策の不足
室内にいるときや、真冬でもしっかり紫外線対策はしましょう。
室内だからと油断していると気づいたらシミが増えていたということになりかねません。
日頃から紫外線対策はしっかりしておきましょう。
・夜のクレンジング不足
・肌の乾燥
保湿に特化した美白化粧水、紫外線によるシミの予防や改善効果が期待できる美白化粧品を、スキンケアに取り入れることも効果的です。
有効とされるスキンケア商品には、メラニンの還元作用を持つ「ビタミンC誘導体」、メラニン生成を抑制するトラネキサム酸などが含まれる物などがあります。
紫外線以外でもメラニンは作られる
シミ・そばかすの原因は上記でお伝えしましたが、紫外線以外の刺激によってもメラニンは作られるのです。
例で上げますと、体を洗う時に赤みが出るくらいナイロンタオルで強くこすったり、虫刺されをかきむしる行為や、吹き出物をつぶすなど、肌になんらかの炎症が起こると
メラニンが大量に作られ、色素沈着を起こすことがあります。
これらは炎症性色素沈着[PIH]と呼ばれるシミの一つです。
肌に吹き出物等ができた際は、シミ予防のためにも刺激を加えないように気をつけてください。
まとめ
できてしまったシミを長く放置すると、シミがイボ状に隆起し、脂漏性角化症という老人性イボに悪化してしまうこともあります。
また、紫外線対策をせずに日焼けのダメージが蓄積されると、皮膚が厚くなりかさぶたのような状態になったりと 肌トラブルに発展することもあります。
まずは、紫外線対策を第一にシミ予防を心掛け、スキンケア商品の見直しや専門医のケアなども検討してみてはいかがでしょうか。
当院でも、シミ予防のスキンケアから治療まで対応しております。
お気軽にお問い合わせください。