ハイフは効果がない?効果を高める方法<医師監修>
- 2022.9.8
切らないリフトアップとして人気のハイフ(HIFU)は、肌に超音波を照射しシワやたるみなどが改善できる施術として大変人気です。シワやたるみに対する効果が高いと感じる方が多い中「ハイフを受けたけど効果がなかった」と感じる方も少なからずいらっしゃいます。ハイフはたるみなど改善の余地がある方に正しく施術しアフターケアを大切にすれば大変効果のある施術です。
目次
ハイフとは
ハイフ(HIFU)とは、High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略で、一点に集中させた超音波を施術部位にピンポイントに照射することで、たるみ改善やリフトアップを行う美容医療の施術です。皮膚は表皮、真皮、皮下組織から構成されていて、その下の筋肉との間にSMAS層と呼ばれる筋膜が存在します。実はたるみの原因は皮膚だけではなく、SMAS層にもあるとされていて、表皮や真皮、皮下組織のたるみを改善させても、皮膚の土台であるSMAS層にアプローチしなければたるみの根本的な改善にはなりません。従来は、SMAS層へのアプローチはメスを使用した外科手術であるリフトアップが主流でしたが、ハイフが登場したことによって切らない施術が可能となりました。ハイフは皮下組織やSMAS層に超音波を集中させ、他の組織を傷つけずに熱でたるみを根本的に改善させる治療です。ハイフは施術後に時間をかけてコラーゲンなどを増生します。多くの場合ハイフの効果がピークに達するのは施術から約1ヵ月後です。
ハイフに効果がないと感じてしまう理由
ハイフの効果がまだ出る段階ではない場合
施術後腫れやむくみが出てしまうと顔が大きく見えてしまうことから施術の効果がなかったと感じることがあります。腫れやむくみは長い方だと1か月ほどひかないこともあるため、施術後すぐに効果を感じられないからといって焦らずに、様子を見るようにしましょう。また、ハイフ施術後は照射した熱によって肌が炎症を起こしている状態です。肌が弱っている間に紫外線や強い刺激などを受けると肌へのダメージが大きくなり反って肌の状態が悪くない場合もあります。施術後は紫外線や保湿対策などでしっかりと肌を守りましょう。
施術回数が少ない
ハイフはコラーゲンの生成を活性化させ、皮下脂肪を減少させる効果がありますが、その効果は1か月ほど時間をかけて現れ、1度の施術で3~6か月ほど持続するとされています。そのため、効果を持続させるためには定期的に施術を繰り返し行う必要があります。効果を実感できないと感じる方は、施術の回数が少ない可能性があるため、医師とのカウンセリングでどの程度の間隔で何回施術を受けるべきか確認しましょう。また、ハイフの機器によっても効果の持続期間は異なるため、ハイフを受けたクリニックがどの機器を使用しているのか把握し、適切な間隔で施術を受ける必要があります。
出力やショット数が弱い
ハイフは出力の強さやショット数によって効果が変わってきます。エステサロンで行われているハイフは医療用に比べて出力の弱い機器であることが多く、効果がなかったと感じてしまうことがあります。トラブルも多く2017年に国民生活センターによって「エステサロン等でハイフを受けないように」と注意喚起が行われています。また、ハイフを照射するショット数が少ないと思ったような効果を感じられないこともあります。ショット数はクリニックによって異なるためしっかり確認するとよいでしょう。ショット数が少ないと効果が出なかったり、強すぎてもダメージを与えすぎたりする場合があります。
皮膚のたるみがかなり進行していた
個人差はあるものの皮膚がたるみすぎている場合、思っていたようなリフトアップ効果を実感できないこともあるようです。たるみ治療としては、糸リフトやフェイスリフトなどの方法もあるため、たるみの程度や希望に合わせて自分に合った施術を選ぶのがおすすめです。まずは、クリニックで医師に相談してみるとよいでしょう。
元々あまりたるみがなかった
ハイフはすでにたるみが出てしまってからではなく、たるみ予防としても効果的な施術です。しかし、中には元々たるみや脂肪が少ない人もいます。まだあまり皮膚のたるみやSMAS層のゆるみがない人の場合、「効果がない」と感じること
もあるようです。また、顔に脂肪が少ない人の場合、ハイフを受けることで顔がこけて見えてしまう可能性もあります。
効果を実感しにくい部位への照射
ハイフの効果を実感しにくい部位もあります。まぶたや額、首などは元々皮下脂肪が少なく、ハイフ治療の効果が実感しにくいとされています。症状や希望によっても変わってきますが、他の施術のほうが効果的な治療ができるケースもあります。ハイフでリフトアップの効果を実感するには、たるみの原因の箇所を見つけ正確に照射してくれる技術の高いクリニックを選ぶことが大切です。
ハイフによる失敗例
ハイフは熱作用によってコラーゲンの増生や筋膜の引き締めを行う治療なので、熱による副作用が起こり、余計なダメージを負うトラブルが発生することもあります。医療機関であれば、そのようなトラブルが起こりづらく、仮にトラブルが起こったとしてもすぐに対応できるような体制が整えられています。エステサロンでハイフを受けたことで失敗してしまったという例があります。
やけどや水ぶくれ
ハイフのエネルギーは肌の奥まで届きやすく、骨に当たってしまうと反射されて戻ってきてしまい、やけどを引き起こします。ひどい場合は、完治に半年ほどかかってしまう例や、水ぶくれによって顔に傷跡が残ってしまったという例もあります。このようなトラブルを防ぐためにも、皮膚の構造やハイフについて詳しい医師のもとで施術を受ける必要があります。
神経損傷・麻痺
エステサロンでハイフを受けた方の失敗例の中に、神経麻痺が挙げられます。顔の感覚神経や運動神経が傷んでしまうことで、一時的に感覚が鈍くなり、完治するまで1年ほどかかってしまうこともあります。解剖学に基づき照射ができる医師が不在のエステサロンでは、このようなトラブルが発生することがあるため注意が必要です。
ハイフの効果を高めるには
しっかりと施術をしてくれる施術者がいる信頼できるクリニックで受ける
ハイフを正しい照射方法で受けられるかは施術者の腕次第です。カウンセリングや診察でしっかりと肌の状態を確認して施術を行うクリニックを選び、たるみが気になっている部位があれば必ず伝えましょう。
定期的に繰り返し施術を受ける
ハイフは1回でもリフトアップやその他の効果を得られますが、複数回受けることで効果を上げていくことができます。3か月~半年に1回のペースで施術を受け、回数を重ねることでより高い効果や持続期間も上がります。
施術後のフォロー体制があるクリニックで受ける
万が一施術で肌トラブルがあった場合に迅速に診察し適切に対応してくれるフォロー体制がしっかりしているクリニックで受けることをおすすめします。
施術後のケアをしっかり行う
施術後は少なくとも肌がダメージを負っている状態で、炎症や乾燥が起こりやすいです。施術部位の摩擦や保湿ケア、紫外線の影響も受けやすいため日焼け・紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
まとめ
個人差はありますがハイフの効果は施術直後から1ヶ月くらいで実感することができます。また、施術後1~3ヶ月ほどでコラーゲンが新たに生成され、肌のハリとツヤが現れます。ハイフにより皮下脂肪を減少させることで小顔効果も実感できます。ハイフの効果を実感するのは施術後1〜3ヶ月を目安にすると良いでしょう。クリニックでのカウンセリング時に副作用やダウンタイム、リスクの説明をしっかり受け納得のうえで施術を受けることが大切です。
まゆりなclinic名古屋栄では、最新医療HIFUのNewダブロを導入しています。NEW ダブロは、世界初の医療用HIFU(超音波)とRF(高周波)の同時照射が可能です。RFは温熱効果があり、引き締め効果もあります。当クリニックスタッフも全員Newダブロの施術を受け大変効果を実感しています。初めての方も安心して施術を受けていただけるようカウンセリングに時間をかけリスクや効果、ダウンタイムなどしっかりとお話いたします。施術時はベテラン看護師が丁寧に施術いたします。万が一施術で肌トラブルがあった場合も医師が常駐しているので迅速に診察し適切に対応いたしますのでご安心ください。