脱毛前後の飲酒はNG?<医師監修>
- 2022.6.23
目次
お酒による身体への影響とは
お肌の乾燥を引き起こす
アルコールを摂取するとトイレが近くなるようにアルコールには利尿作用があります。
また、アルコールが体内に入ると「アセトアルデヒド」という成分になるのですが、この成分は分解する過程でたくさんの水分を使います。
お酒を飲むと身体の中から水分が失われやすくなってしまいます。
つまり、アルコールを飲んで水分をとっているのですが、身体は逆に脱水状態になってしまっているわけなんです。
脱水状態ということはお肌の乾燥につながってしまいますよね。
肌トラブルを起こす
ニキビ
糖分を多く摂取すると皮脂が過剰に分泌され、アルコールによって毛細血管が拡張し皮脂腺が刺激されると、皮脂はなおさら活発になります。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、ニキビができやすい状態になります。
また、お酒を体内に摂取することによって、ビタミンB群を多く消耗するためにお肌の代謝がスムーズにできなくなることも、
毛穴が詰まりやすくニキビができやすくなる原因の一つなのです。
お肌の乾燥
飲酒は、美容の大敵でもあるお肌の乾燥も招きます。
アルコールを摂取するとトイレが近くなるようにアルコールには利尿作用があります。
また、アルコールが体内に入ると「アセトアルデヒド」という成分になるのですが、この成分は分解する過程でたくさんの水分を使います。
お酒を飲むと身体の中から水分が失われやすくなってしまいます。
つまり、アルコールを飲んで水分をとっているのですが、身体は逆に脱水状態になってしまっているわけなんです。
脱水状態ということはお肌の乾燥につながってしまいます。
さらにアルコールは、水分を再び吸収するのを助けるホルモン「バソプレシン」の生成を阻害します。
つまり、お酒を飲むと水分を強制的に排出し、体が自ら潤いを取り戻すのを妨げてしまうのです。
老化
金属がサビるように、肌も「活性酸素」によって酸化し老化の傾向をたどります。
酸化は老化のもとで、たるみやシミを引き起こしますが、お酒を飲みすぎると、肌の老化の原因「活性酸素」が増えてしまうのが原因なのです。
アルコールは肝臓で分解されますが、肝臓は代謝・解毒・消化といった働きにおいて血液によって運ばれる酸素を消費し、活性酸素を発生させます。
肝臓を飲酒によって過度に働かせると、活性酸素が大量に発生します。
その結果、皮膚細胞が酸化してメラニン色素を誘発してシミができたり、皮脂が酸化して先ほどお話ししたニキビが悪化する原因にもなります。
さらに、肌の真皮層のコラーゲン・エラスチンなどが破壊され、シワ、たるみなど老化肌を引き起こしてしまうのです。
赤ら顔
お酒を飲んだら肌が赤くなる人も多いのではないでしょうか。
その原因は毛細血管の拡張にあります。
飲酒した次の日まで赤みが残っている方もいます。
お酒を飲み続けていると、飲酒していなくても血管が拡張しすぎて毛細血管が破裂し、末梢の血管が拡大されたまま赤ら顔の状態になってしまうケースもあります。
目の下のクマ
飲酒をすると眠りが浅くなり、さらに肝臓に負担がかかり機能が鈍くなると、
肌はくすみ、目の周りに色素沈着を引き起こして下眼瞼にクマが出来てしまいます。
脱毛前後のアルコール摂取による影響
脱毛前の飲酒による影響
アルコール摂取により血流が促されることで、施術時の痛みが強くなる恐れがあります。
また、血流が促進され、体温が上昇し、赤みやかゆみ、少しの刺激で肌荒れを引き起こす状態だと、レーザーの照射により強い炎症反応が出る可能性があります。
よって、レーザー照射前に赤みが強い場合、最悪照射が当日できないということにもなりかねません。
また、炎症反応が強く出てしまうと、その後に出来る一過性の色素沈着も出てしまうこともあります。
脱毛後の飲酒による影響
脱毛施術後の肌は敏感で、軽く炎症が起きていています。
なので赤みやかゆみが出やすい状態といえます。
その状態でお酒を飲んでしまうと、体温が上がり血行が良くなるため、赤みやかゆみを発症しやすくなってしまいます。
脱毛後にアルコール摂取した時の対処法
保湿
脱毛をした後は、お肌が乾燥を引き起こしてしまっています。
飲みすぎてしまった翌日、お肌が乾燥してるなぁ。と感じたことはないですか?
飲酒をした後は先ほどもお伝えした通り、アルコールを分解する行程で体内の水分量が減ってしまいがちです。
しっかりと水分を補い、なおかつ保湿をしっかりしてください。
もしアルコールの影響で肌が乾燥しても、脱毛当日は保湿クリームを塗ることができないので、当日の飲酒はできるだけ控えるのが無難でしょう。
肌トラブルは冷却し軟膏を塗る
もし、赤みやかゆみが強く出てしまった場合は、保冷剤などで患部をしっかり冷やしてください。
かゆみが出てしまった場合は、患部に軟膏を塗るのがベストかと思います。
当院でも、もし赤みかゆみが強く出てしまった場合、対応させていただいておりますので
遠慮なくお問い合わせください。
脱毛前後12時間は飲酒を控えるのがベスト
脱毛の前後、どのくらい時間を空ければ飲酒していいのか気になりますよね。
基本的に、アルコールの量によってアルコールの分解時間は違います。
アルコール1単位で4,5時間かかると言われています。
1単位とはビールロング缶1本(500ml)や、ワインでいうとグラス2杯です。
また、一般的には施術前後12時間は飲酒しない方がいいといわれております。
ただしアルコールの分解速度には個人差があります。
一概に12時間空ければ、脱毛によって体への影響がないとは言い切れません。
12時間以上空けてからアルコールを摂取したとしても、途中で皮膚のかゆみや赤みが感じられた場合には、すぐに飲酒をやめてください。
脱毛後、飲酒以外に気を付ける
運動や入浴
身体が温まることをしてしまうと施術部位に炎症が起こりやすくなってしまします。
これは、飲酒した時と同じで血流が促されるためです。
ぬるめのシャワーで施術当日はお過ごしいただくことをお勧めします。
日焼け
脱毛後の肌は、火照った状態になっているので、わずかな紫外線でも大きなダメージを受けやすい状態になっています。
脱毛前の日焼けも、肌自体を照射して火傷を負う可能性があります。
カミソリや毛抜きでの自己処理
脱毛前には、施術部位の自己処理が必要です。
毛が長いと、レーザーのエネルギーが分散されて効果が薄れたり、肌がヤケドをしたりする恐れがあるからです。
自己処理では、カミソリや毛抜きを使ってはいけません。カミソリは肌への負担が大きいため、施術時の痛みが強くなる可能性があります。
また、毛抜きを使うとレーザーの熱をためる毛がなくなり、毛根の周りにある発毛組織を破壊できなくなります。
自己処理では、必ず肌に優しい電動シェーバーを使いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
脱毛の施術後は軽い炎症を受けた状態でもあります。
お酒を飲むと、皮膚が乾燥してしまいアルコールの作用で血流が促されるため、施術後の炎症が強くなる恐れがあります。